「計画」なくして「実行」なし 「実行」なくして「結果」なし 有限会社堀兄弟運送 代表取締役社長 堀 秀明

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平成6年2月14日、バレンタインデーの日、私は以前勤めていた商社を退職しました。 世間では松本サリン事件やアイルトン・セナがサンマリノで事故死をするなど、悲しい事件が続いていました。そんな中、明るいニュースが日本を賑わしていました。向井千秋さんが日本人女性として初めて宇宙へ行ったのです。
向井千秋さんに合わせたわけではありませんが、私も家業である有限会社堀兄弟運送と共にビジネスの世界へと旅立ちました。

入社当初、従業員は25名足らずの小さな会社でした。しかし現会長からは社員1人1人には家族がいるので社長である私が守る家族は100人だと話された時の重圧は凄まじかったのを今でも忘れません。大手パンメーカーとの取引を勝ち取ったのは良かったが、燃料高騰や慣れない大手企業さんとの取引で赤字は、なんと年間6,000万円まで広がりました。売り上げは年々伸びていくものの、経費削減対策を考えないと先の見通しが立たないと思い、当時の社員とできる限りの対策を考え実行の繰り返しで削減する選択を誤ってもおかしくない状態でした。ただし社員の給与だけは一切削除していません。その事について私には信念があり、「絶対にお客様を切らない」、「絶対に社員を切らない」の二つです。何故なら、商社時代に現場の長がある日突然物流の仕分け作業を行っていました。バブル崩壊後、社会全体を覆っていたリストラという風潮が当時の会社でも実施されたのです。私は今まで会社の最前線で成果を出してきた上司へのこの対処はあまりにも寂しく感じ、将来への希望も絶望に変わりました。このような気持ちになりたくない・させたくない、この気持ちが経営に対する心構・信念となり、商社時代に培ったビジネス手法や経営学を生かし、また青年会議所で知り合った仲間達と切磋琢磨しながら、社員全員で一生懸命働きました。

今では、150名の社員と多くのお取引先様に支えられ、会社を軌道に乗せることができました。
これからの私の使命は、社員とそのご家族を幸せにすることだと強く心に誓っております。そして、社内への保育施設の設置も計画しています。子供を預けて働く女性を、企業の責任として応援していきます。

1からやり直す気持ちがあれば、必ず成功はやってきます、思ったことをやり遂げる この気持ちが大事です。 私たちと一緒に自分のこと家族のこと地域のこと将来のことを語っていきましょう。